「もっと上向きプロジェクト」の第1弾の特別編は、2回に渡り特別ゲストをお招きします。2回目のゲストは、映画監督としてデビューした後、著書執筆や絵画、テレビドラマの脚本やイベントの演出など、多彩に制作を手掛ける大宮エリーさんです。
◆「もっと上向きプロジェクト」とは?
ディアナチュラの「まいにちの質を上げよう。」というテーマのもとスタートしたプロジェクトです。自分を上向きにしてくれる「言葉」や「アイテム」などを皆さんから募集したり、特別ゲストをお招きしたりして展開していきます。
自分を上向きにしてくれる「言葉」や「アイテム」などを皆さんから募集したり、特別ゲストをお招きしたりして展開していきます。
皆さんの生活がより豊かに、健やかになるよう、一緒に楽しみながらサポートできるコンテンツを配信します。
大宮さんには、第1弾同様の「私を上向きにしてくれた言葉」に加え、皆さんからも募集する「私を上向きにしてくれるアイテム」をテーマに、エッセイを執筆していただきました。
明るくてパワフルな印象の大宮さんですが実は心配性ですぐ悪く考えがちな方とか。そんな大宮さんの上向きになれる考え方や、お守りのような「上向きアイテム」を綴っていただきました。
それでは大宮さんからいただいたエッセイをどうぞ。
「上向きマジック、備えあれば憂いなし」
ひとはやっぱり、上向きになることや、あがるものが好き。前向きになれる、励まされることばも好きだ。上向きになることば、そして、アイテム、をお題にいただいた。皆さんは、上向きになるアイテムで参加されるということで、私もそれらについて書いてみたいと思う。
まず、私の紹介。いつ会っても元気ですね!とか、パワフル!とか言われるのだが、実際は根がネガティブ。そしてとても心配症で、悪く考えがちな人間である。
友人に「まだどうなるかもわからないことをどうして悪い方に想像するの?そうなっちゃうよ!」と怒られる。星占いで有名な友人にも「言霊ってありますからね。そしていま宇宙は、自分の思考通りになりますから。いいように考えた人の勝ちです」と言われる始末。
頭ではわかるけれど、2分後にはネガティブに陥っている。が、最近思う。ポジティブ思考や、前向きになるやりかたって、トレーニングだと。クセづけだと思っている。心がけ、積み重ねが必要。そして、その時間、その過程には、何か発見やら、生きる実感が伴う気がする。根っからの楽観的、前向き思考の方は羨ましい限りだが、でも、そうでないからこそ、見える景色もあると思うので、(おっと、ここで前向きポイントでましたね!?)少し落ち込みがちな方、いま、コロナ禍ということで、人にもなかなか会えないし、知らず知らず、気づかないうちに心がしょんぼりしている方に特に私のような人間の工夫や知恵が参考になれば、幸いです。また皆さんの上向きアイテムも参考にしたいと密かに思っております。
まずは上向きのことば編。
仕事の場合。昔、独立したてのときに、なんでもかんでもきちんとやらないと、と思っていた。迷惑かけてはいけないと張り詰めていたこと。そして空回り、自己嫌悪のループ。そんなとき、デザイナーとして有名な仕事をされている先輩からこんなことを言われた。
「俺なんか、のらりくらりだよ。帳尻合わせ」
そのとき、その先輩を二度見した。え?こんな大スターが?こんな物静かできちんとした方がのらりくらり?!結構、いつもは会うたびに私に厳しいことを言う人だったので意外だった。「どういう意味ですか?」と若かった私はむすっとして聞いた。そんなわけないじゃんと。すると彼は言った。「え?まあ、できることしかできないし。どうせ相手は、早く早くって言うけど、それに巻き込まれてもさいいものできないじゃん。いい仕事すれば全てオッケーだから。いい仕事がすべて」
まあ、一概にそうとも言えないのであるが、当時の私は救われた。「いい仕事をすること」そして、今もたまにパニックに陥りそうになる前に、唱えている。
「できることしかできない」「のらりくらり」「いい仕事にするのが大事」
いま、書いていて驚いたのが、言葉自体が、ぜんぜん上向きじゃない(笑)やはり私は、後ろ向きな人間なのだ(笑)
でも、上向きになるには、時に、励まされるよりも、肩の力抜こうとか、諦めのさとり、みたいなものが、かえって自分らしさや、前向きな力を呼び戻してくれるのではないだろうか。そう私みたいなタイプは思う。皆さんにとってもそうだったらいいのだが。
「仕事が仕事を呼ぶ。小さな仕事も誰かが見ている」
これも、わたしにとってあがる言葉。当時、同期が大きなチャンスをつかんだり、脚光を浴びている中、私は小さな仕事ばかりで腐りかけていた。そんな私に光と力を与えてくれた。誰かがみてるの?必ず?小さな仕事でも?結果そうでした。広告時代、みんなが大きな賞をとったり賞賛される中、私に回ってくる仕事は「大宮、面白くしなくていいから」とか「大宮、新しくなくていいから」というものだった。みんな、自由度の高い仕事をしたのに、私のは、制約でがんじがらめのもの。自分のクリエイティブを発揮する部分は皆無に等しかった。でも、小さな部分でも、小さな光をいれよう、と思って頑張ってその積み重ねが今に至っていると思う。また、付き合いで営業の方から「銀座のクラブのママにコースターになんか言葉を書いて」といわれ、引き受けた。するとその小さな仕事を、大会社の方が見ていて、正規の仕事につながったことがあった。びっくりすることだが。そういう奇跡が実際にあるのだ。腐っていてもはじまらない。何か行動するしかないのだ。逆境を切り開くには。
「きっと誰かがみている」
いまだに、自分に言い聞かせている言葉。どんな小さな仕事も誰かがみている、だから、大きな仕事と同じくらいのエネルギーと敬意と、愛情を注いで向き合っている。
今までは仕事編。では家庭編はどうだろう。
うちの母は、思い込みの激しい人で、娘の了解も得ず、意見も聞かずに良かれと思って突っ走ってしまう。「忙しいやろうとおもて」と、私の家に、合鍵で勝手に入り込み、洗濯をしてくれたのだが、パンツとか、ブラとかが、台所の上の方の、食器をいれる棚のノブにかかっていたのをみて、絶句した。うちのお風呂は乾燥ができるようになっているし、洗濯物干しも充実している。なのに、なのにである。
「なんで、あんなところに、干すの?!」と半ば絶叫しそうになって電話した。手が震えた。怒りのせいで、である。でも、母は普通に「干しやすいし、すぐ乾く」
幾日かすぎ、友人が家に飲みに来た時に、「エリー、すごいところに、すごいものが」と言うので声の方に寄っていくと、ランプシェードの傘に、ブラが干してあった。そこまで気づかなかった。おかんが、と言うと、友人は笑って言った。「嫌がらせなの?」
そんな親なのである。で、こういう家庭において、上向きになる言葉があるのだろうか?やめて、ということを、やりつづける母との関係性に、ポジティブってあるのだろうか。
答えは、YES
たまに母に料理を作ってあげることがある。そうすると目を閉じて、「おいしい」と言うのである。そして、母が言った。「ありがとう」それを聞くと、なんだか全てが許せるのだ。
「おいしい」「ありがとう」
おいしいって人間関係の中にとても大事な魔法のことばではないだろうか。とても辛いとき、コミュニケーションに行き詰まったとき、なんて話せばいいかわからないとき、きまずいとき、許せないとき、おいしいものを食べて欲しい。そのおいしいもの、がどういうものか。それは、素朴で、愛情がこもったもの、リラックスできるもの、だと思う。
それから、ありがとう。この感謝の言葉。これもやっぱりお互いを上向きにさせる。あたりまえだけれど。
ありがとう、について。これは人との関係、家族との関係だけではなく実は、自分と自分の間にも成立するのである。たとえば、自分が生きているなあと感じる瞬間とは私の場合、お風呂なのであるが、お風呂で自分のからだに向き合う。そして、湯船で自分のからだに語りかける言葉。
「今日も1日おつかれさまでした、ありがとうね」
某大女優さんが、「お風呂で1億以上の細胞に、ありがとう、愛していると言っています!」とおっしゃっていた。
もう彼女は80歳を超えてらっしゃるのに健やかである。それは、彼女的には、その細胞たちへの感謝と労いだそう。しかし、お風呂で、体に向かってお礼を言うという、儀式のような習慣のせいとは。そこで私もやりはじめた。そもそも風呂が好きなのであるが「ありがとうね」と自分に言ったことはなかった。で、やってみて思った。そもそもこの体も私という存在もあの子憎たらしい母から来ているのである。そこで、しみじみ「ありがとう」と、母に対してもつくづく心の底から思えたのであった。
湯船の中でしんみり思う。「産んでくれて、育ててくれてありがとう」日々そう思うと、あいわからず喧嘩しつつも、なんだか流れる空気感が、変わってくるように思う。
なので、家庭において、上向きの言葉は、シンプルだが、「おいしい」と「ありがとう」ではないかと思う。そこまで、すごく思えなくてもそれらを、HELLO!と同じくらいの感じで、伝えていけば家庭の氣がよくなるように思うのだ。
そして、それをささえているのは、実はさっき仕事のところで紹介した、「できることしかできない」ではないかと。そう人間活動の健やかさは、連動しているのである。あまり自分をないがしろにして、犠牲にして家庭のために尽くすと、その反動はいつか大きくやってくると思う。自分と対話する。会話する。そして、もうひとりの小さい自分に、それ、できる?やりたい?しんどい?と聞くのだ。「しんどい」ときたら、休んでもいい。一回やめてみてもいい。自分を大事にする。自分しか、いないのだから。自分を守れるのは。ちょっとしんどいんだよね、と、思い切って家庭の誰かに伝えてみる。でも状況的につらいことを自分がやるしかなかった場合。それでもいいのだ。しんどい、と伝えておいて、やる場合と、誰もそれに気づかないのに一人で頑張るのとは違うのである。すごく違うと思う。
あと、誰がなんと言おうと、うっちゃって、逃げ出すこともこれは、前向きな逃避行だとも思っている。
震災のとき、精神的に辛かった時に、アドバイスをくれた知人が、こんな風に言った。
「自分を愛せないと、人のことも愛せないよ」
愕然とした。自分を愛するってどういうことなんだろう?
すごく考えたことがある。自分を大事にするってことがとても下手なことに気づいた私にとってのご自愛メソッド、は、花束である。
お花を買う。自分のために。それも、花束にしてもらう。ある時はブーケ。あるときは1輪だけプレゼント。それを自分にあげるのだ。自分のために自分でお花を選ぶ。この時間はとても心の調律に優れている。しんどいときは寄り添うような白い優しい草花を選んでいるように思う。忙しい時、勇気が欲しい時、カサブランカを選んでいるように思う。つまり
自分のことを自分のために選んだ花に教えてもらうのだ。
「そうか、私、少し、癒されたいのね」とか、「少し甘い気持ちになりたいのね」とか。
あなた自身に花束を。きっと上向きになる。案外誰かにもらうより上向きアイテムだ。
「エリーさん、太陽って、やっばいっすよね、だって、タダっすからね!やべぇ!」
これは、仕事相手の人に言われた言葉。そのときは、なんて能天気なんだと思ったけれど、とても大切にしている言葉でもある。上向きアイテム、太陽!
誰に対しても平等。そして、鬱になったとき色々調べたのだが、なんと、朝9時までの光を額に当てると、脳内モルヒネ(幸福物質)であるセロトニンが分泌されるとあった。太陽の贈り物。まさに効果的なギフトではないか。
上向きアイテム、花束、太陽ときて、もうひとつ、塩を挙げたい。邪気を払い、身を清めるもの。神社でもらったりして、持ち歩いたり、お風呂にいれたりする。こうすると、運気が、上向きになる。粗塩でもいいそうな。神事にも使うくらいだから、自分の心身を常にきれいに、健やかにするために、運気アップに使いたい。
石は天然石。実にさまざまな色がある。もちろん役目もある。それらの石を見ると私たちは忘れがちだけど、地球という星に行きているんだなあと思って、わくわくするのだ。部屋や仕事デスクに置いて置くと、大自然や宇宙の波動が広がる気がする。
まあ、いわゆるパワーストーンである。スピリチュアル、ということではなくそれ以前に、自然界とのつながりのように思う。森の中になかなか住めないけれど部屋に天然石を置くとその部屋が飛行石ではないが軽くなるように思うのだ。自然界との扉のような。アイコンになるような石。自分にあった石。そういう石に出会うと、見つめるたびに、上向きになる。
人で安らげない時は、石に頼るといい。そんな時があってもいいかなとも思う。 導いてくれる星、のように、いろんな自分の力を、上向きにさせてくれる石たち。
人生は山あり谷あり。物理的にも精神的にもずっと上向きなんて無理である。下向きになることも実は人間らしく必要なことだと思う。どん底にいったら、あとは、上がるだけなんだから。大事なのは、下向きになっていることをごまかさず、わかりつつ、必要以上に落ち込まず、慌てずに、自分のタイミングで、そろそろもう、いっかな?と思ったら、上向きの舵を切ればいい。そのためのことばと、アイテムを、準備しておけばいい。それは、たくさんあるにこしたことはないから。備えあれば、憂いなし。この機会にもっともっと、備えたい。私も。自然とともに、自分らしく生きるために。
無理に上向きになろうとせず、自分のタイミングで時には力を抜くことも、上向きになるには大切ですね。
大宮エリーさんには「上向きアイテム」もご紹介いただきました。
皆さんが思い浮かぶ「上向きアイテム」はありますか?
同日公開の記事で、「もっと上向きプロジェクト」の第2弾として皆さんの「上向きアイテム」を募集しています。
是非、皆さんの気持ちを上向きにしてくれるようなアイテムを教えてください!
そして最後に、大宮エリーさんが「上向きになれそうな」ディアナチュラ商品を選んでいただきました。
大宮さんが選んだのは、『乳酸菌×マルチビタミン』です。
大宮さんに理由をお伺いしました。
『乳酸菌もビタミンも普段の食事から摂るのがいいとわかっていながら毎日というのは結構大変。そんな時に乳酸菌×マルチビタミンは手軽に摂ることができますね。 だから、上がるサプリは、私は乳酸菌×マルチビタミンだと思います!』
大宮エリー(おおみやえりー)
【プロフィール】
作家、画家。
東京大学薬学部卒業。映画、PV、舞台、ドラマの作演出、エッセイ、作詞、ラジオパーソナリティーと活動はジャンルレス。エッセイに「生きるコント」(文春文庫)「なんとか生きてますッ!」(新潮文庫)など。2012年より来場者が参加して作品が完成する体験型の個展「想いを伝えるということ展」を開催。同年、ベネッセ福武總一郎氏のモンブラン国際賞授賞式にて上野で行なったライブペインティング「お祝いの調べ:直島」をきっかけに、本格的に絵画制作をはじめる。2016年十和田市現代美術館にて画家として個展。2019年にはミラノ、パリ、香港で個展。最近ではクリエイティブマッスルを鍛える学校、エリー学園 をオンラインで立ち上げ、どんな時代にも対応できる想像力をつけてもらおうと頑張っている。この夏からこどもエリー学園開校。
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◆大宮さんが選んだ「上向きになれそうな」ディアナチュラ商品をご紹介
乳酸菌×マルチビタミン
シールド乳酸菌®100億個※と食生活バランスを補うマルチビタミンを効率よく摂取できるサプリメントです。マルチビタミンは栄養素等表示基準値(18歳以上、基準熱量2200kcal)より1日分以上が2粒当たり配合されています。
※ 2粒(502mg)あたり製造時配合菌数
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※「つぶ」に関して、詳しくは「つぶ」についてのページをご覧ください。
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